Davis Monthan Air Force Base AMARC
デイビスモンサン空軍基地

〜退役した機体が休む場所〜
Phantoms
見渡す限りF-4ファントムだ。
いずれの写真とも 2000年12月 70−200oズームで撮影。

確か高校生の時だったとおもうが、とにか〜く昔、航空ファンという飛行機専門誌で、地上と空中から撮った写真が掲載されていたのを見てから、是非行って見たい、と思っていたのがこのデビスモンサン基地のAMARC(Aerospace Maintenance and Regeneration Center - エイマークと読む )。

冷戦終結で規模が小さくなったとはいえ、相変わらず5000機の飛行機を保有しています。
場所は米国アリゾナ州ツーソンの郊外。
ここに来る飛行機は隣接する飛行場に着陸し、その後トーイングカーでここに運ばれてきます。

このツーソンが飛行機保存に選ばれたのは、乾燥していて(何せホテルの風呂に入っても鏡が曇らない)機体が腐食しにくく、舗装しなくとも飛行機のコロガシに適す土壌の固さと平坦さを持っていたからとのこと。

ただし日差しが強く夏はチョー暑いので、機内が過熱しないようキャノピーはモスボールされています。

エンジンは外されて別に筒状のコンテナで保管されています。

基地の外の道路を走るだけでもその規模と飛行機の数に圧倒されますが、基地に隣接するPima航空博物館主催のバスツアーで中を見学出来ます(予約が無難)。
機種も大型のB−52、まだまだ新しいF−16A、高価であったろうP−3、充分転売できそうなC−130、さすがに使い道の無さそうなT−33、ロータは外してあるUH−1やAH−1、空軍基地だけど海軍や海兵隊機も保管するA−4等がならべられています。NASAや民間の機体もあります。

これらの飛行機ですが、運が良ければ第三国が購入して再び飛行、古いものは個人や博物館に売却、ちょっと運が悪いと部品取り、泣くに泣けないドローンへの改造、そしてどうしょうもなければ最後はスクラップ、という運命が待っています。

実際,航空ファンを見たときはセンチュリーシリーズ等ベトナムで戦った機体の他に朝鮮戦争の機体もあったのですが、サスガにこれらは無くなっていましたね。

そんな中で、とにかくやたらめったらと数が多いのがF−4ファントム。
海軍型、空軍型両方保管してます。
ご覧の様に見渡す限りファントムです。
百里でも小松でもこんなに一度に沢山お目にかかった事はありません。
(写真に写っているのは数ある飛行機の一部であるファントムの、更にほんの一部ですから念のため)

果たして10年、20年後、この中で何機残るのでしょうか....?
Phantoms
別の角度から見たファントム。
F-111s
海軍、空軍で採用する予定が、海軍が降りてしまい機体価格が下がらなかったF-111アードバーク/EF-111レイブン
Skyhawks
こちらはA-4スカイホーク。手前の機体 テールコードQPは元海兵隊VMA-124のA-4M。
Cobras
AH-1コブラ。左端の機体後方にT-33が写っているが今更何に使うんだろう?
UH-1s
UH-1はローターを外して綺麗に並べられている。後方はB-52の尾翼。
a D-21
マッハ4で95000フィート(29000m)の高空を飛行して情報収集するD-21ドローンは38機が製造された。展示されているのは#530。

デビスモンサン空軍基地関連リンク
(注:新しいウィンドウを開きます)
アメリカ空軍デビスモンサン空軍基地公式サイト
見学ツアーを主催しているPIMA航空博物館

おまけ写真:
こちらは民間旅客機の一時保管場所、カリフォルニア州にあるモハビ空港の様子。
不景気に追い討ちをかけた同時多発テロ以降、その数は増えるばかり。2002年11月の撮影。
Mojave Airport



Copyright 2001 Morimoto, Makoto : All Rights Reserved.
本ページの写真、文章の無断転載をお断りいたします。