Davis Monthan Air Force Base AMARC デイビスモンサン空軍基地 〜退役した機体が休む場所〜 |
確か高校生の時だったとおもうが、とにか〜く昔、航空ファンという飛行機専門誌で、地上と空中から撮った写真が掲載されていたのを見てから、是非行って見たい、と思っていたのがこのデビスモンサン基地のAMARC(Aerospace Maintenance and Regeneration Center - エイマークと読む )。 冷戦終結で規模が小さくなったとはいえ、相変わらず5000機の飛行機を保有しています。 場所は米国アリゾナ州ツーソンの郊外。 ここに来る飛行機は隣接する飛行場に着陸し、その後トーイングカーでここに運ばれてきます。 このツーソンが飛行機保存に選ばれたのは、乾燥していて(何せホテルの風呂に入っても鏡が曇らない)機体が腐食しにくく、舗装しなくとも飛行機のコロガシに適す土壌の固さと平坦さを持っていたからとのこと。 ただし日差しが強く夏はチョー暑いので、機内が過熱しないようキャノピーはモスボールされています。 エンジンは外されて別に筒状のコンテナで保管されています。 基地の外の道路を走るだけでもその規模と飛行機の数に圧倒されますが、基地に隣接するPima航空博物館主催のバスツアーで中を見学出来ます(予約が無難)。 機種も大型のB−52、まだまだ新しいF−16A、高価であったろうP−3、充分転売できそうなC−130、さすがに使い道の無さそうなT−33、ロータは外してあるUH−1やAH−1、空軍基地だけど海軍や海兵隊機も保管するA−4等がならべられています。NASAや民間の機体もあります。 これらの飛行機ですが、運が良ければ第三国が購入して再び飛行、古いものは個人や博物館に売却、ちょっと運が悪いと部品取り、泣くに泣けないドローンへの改造、そしてどうしょうもなければ最後はスクラップ、という運命が待っています。 実際,航空ファンを見たときはセンチュリーシリーズ等ベトナムで戦った機体の他に朝鮮戦争の機体もあったのですが、サスガにこれらは無くなっていましたね。 そんな中で、とにかくやたらめったらと数が多いのがF−4ファントム。 海軍型、空軍型両方保管してます。 ご覧の様に見渡す限りファントムです。 百里でも小松でもこんなに一度に沢山お目にかかった事はありません。 (写真に写っているのは数ある飛行機の一部であるファントムの、更にほんの一部ですから念のため) 果たして10年、20年後、この中で何機残るのでしょうか....? |
デビスモンサン空軍基地関連リンク (注:新しいウィンドウを開きます) |