この映画は「トップガン」と共にファイタータウン・ミラマーやF-14トムキャットの名前をも有名にしたが、その後ミラマーからトップガンとF-14を含む海軍は撤退、F-14は近々全機退役する「絶滅危惧種」だ。 私がはじめてミラマーの航空ショーを見に行ったのは1997年、この時が海軍主催最後の航空ショーだった。 その頃からミラマーには、閉鎖されたエル・トロから海兵隊がなだれ込み、そして今や完全にマリーンズの基地となった。 実戦部隊のF-14は全て東海岸のオシアナに移動。同機の人気は相変わらず高く、西海岸の航空ショーでも多くの場合、オシアナから飛んできた単機のデモ飛行が見られる。 ミラマーに居た頃のトップガンは正式部隊名を Naval Fighter Weapons School と言っていた。 これと、リムーアに居たNaval Strike Warfare Centerが共にファロンに移動して、Naval Stike & Air Warfare Center (NSAWC−エヌソークと読む)になった。 現在のNSAWCはF-14A,F/A-18A及びB,SH-60Fを装備する。 常夏のイメージがあるサンディエゴ近郊のミラマーと異なり、ファロンは夏が猛暑、冬は雪が積もる高原&砂漠&盆地の厳しい環境だ。 ファロンではほぼ毎年航空ショーは行われており、NSAWCによる”Wall of Fire”のデモが見られる。 また、他の基地でもトップガンの”Wall of Fire”のデモは見ることが出来る。 ここでは1998年のリノ・エアレースと、1999年のストックトンで見たNSAWC「トップガン」のデモの様子を紹介する。 特にストックトンは無名の民間空港でのショーながら、F-14Aが3機、F/A-18が4機、SH-60F シーホークもコンバットレスキューで1機参加という、もの凄い収穫だった。 2001年にもリノ・エアレースでトップガンが見られるはずだったが、同時多発テロのおかげでキャンセルされてしまった。 2002年に持ち越された様なので今年こそ期待したい。 尚、F-5E/Fタイガーは、同じくファロンのVFC-13が運行している。 アメリカ海軍でアドバーサリー任務を行うのはNSAWC,VFC-13の他にVFC-12(NASオシアナ配備、F/A-18A使用)とVFA-203(NASアトランタ配備、F/A-18A使用)である。 |
|
1999年のストックトンのナイトショーにて、デモ飛行の為タキシーするF-14Aトムキャット。こうしてみると巨大な機体だ。青色系迷彩と白レードムはSu-35か、或いはSu-33のロシア海軍あたりを意識しているのか? |
|
|
1999年のストックトン航空ショーにて。 民間主催で、観客が特別多い訳でもなく、辺境な農村地帯の真中で行われた航空ショーで何故このような超々豪華絢爛な出し物が見られたのか?未だに判らない。 |
|
写真を拡大すると、F/A-18A×2機が飛行しているのが判る。 1998年のリノ・エアレースにて。 |
|
自衛隊の航空際でも救難展示が必ず見られ、撮り易いので結構好きなのだが、そろそろワンパターン(死語)で飽きてきたので一工夫欲しい。手始めにバートルに機銃を積んでバリバリバリッっとコンバットレスキューだ! |
|
1999年のストックトンにて、日暮れ間近のナイトショーで撮影した為、太陽が低くて綺麗だ。 |
|
1998年のリノ・エアレースにて。 |
|
1998年のリノ・エアレースにて。 |
|
1999年のストックトンの、昼間のショーにて。 |
|
1999年のストックトン・ナイトショーにて、夕方の撮影の為オレンジ色味を帯びている。 |
|
Mil-24ハインドあたりのソ連機を意識した迷彩と機番、赤い星に対するアメリカ国旗がとってもアンバランス。 旗の下にぶら下がっている錘は、良く見ると模擬爆弾だ。 1999年のストックトン・ナイトショーにて。 |
|
冷戦最中には仮想的機Mig-21のシミュレートに盛んに使われたが、仮想敵国にもMig-29など高性能の機体が配備されるなか、F-5E/Fでは性能的に時代遅れになってきている。 1999年のリノ・エアレースにて。 航空ショー(エアレース)終了後、すぐ近くのファロンまでちょいとひとっ飛びで帰る。 |
|
こうして見ると「鮫の群れ」という感じ。 全機迷彩塗装で、パターンもまちまちだ。 2002年のNASファロン・コミュニティデーにて。 |