Planes of Fame air museum
プレーンズオブフェーム航空博物館


Planes of Fame 航空博物館はクリスマス・感謝祭(11月の第4木曜日)以外年中無休で9時から17時迄開館している。
ここは特に旧日本陸海軍機、ドイツ空軍機とアメリカ海軍機の収集・展示が充実している。
日本との関係も深く、疾風の飛行(その後日本に売却され、現在は飛行不能となっている)、零戦の飛行、メッサーシュミットBf109やHe-162、スピットファイア他大戦機の静展示、2度目の零戦来日が行われてきた。南紀白浜の航空ショーでも保有機の一部を飛ばす予定だったが2001年11月現在航空ショーが延期になっている。
ここでは大戦機を中心に集めたPlanes of Fameの機体を紹介する。
尚、数百メートル離れたハンガーに姉妹博物館Fighter Jets and Air Race museumがあり(同じ入場券で入れるのでレシートを無くさないように)、こちらは戦後のジェット機と水上レーサーなどを展示している。
アリゾナのグランドキャニオン近くにも同博物館別館がある。



Zero

プレーンズオブフェームと言えば何と言っても栄エンジン搭載の飛行可能ゼロ戦だ。毎年同博物館のセミナー、航空ショーで飛んでいるが、それ以外は基本的に門外不出で大事にされている。

Zero
同機の後部。映画「パールハーバー」に出た時に塗り替えたのか2年前にプレーンズオブフェームの航空ショーで見たときと塗装が変わっている。
ツヤが押さえられていてシブくて良いのでは。
それにしても「パールハーバー」はフザけたストーリー、濃緑色のゼロ戦、スターウォーズばりの無茶苦茶な空中戦、間抜けな日本人の描き方、日系人俳優の起用など悪夢のような映画だった。
後方は三菱の局地戦闘機「雷電」
Zero
これは1995年に来日して龍ヶ崎でP-51と共に飛行した時の模様。
上の写真と同じNX46770だが塗装が違う。
長らくこの写真の塗装だった。
Zero
同博物館内にあるファイターリビルドの工房で見かけたゼロ戦。
新しいプロジェクトで殆ど新造ということだが実現すれば飛行可能なゼロ戦は4機に増える。何ともメデタイ話だ。
翼端が折りたたみになっている(21型?)。
Shusui
ロケットエンジン搭載の「秋水」
無論飛行不能。
手前下は同機のエンジン。
Betty
一式陸攻の残骸を回収し、とても復元出来る状態ではないのでジャングルの残骸、という設定で造花を絡ませて展示してあるアイディアの勝利。貴重な機体を屋内展示し、腐敗から守っている。
チャチな外板構造、銃痕、日の丸塗装など観察出来て興味深い。
He-162
ドイツ空軍の展示も充実している。
こちらはMe-262と共に実戦投入されたジェット戦闘機ハインケルHe-162。
以前に日本で公開された時はエンジンカバーを開けていたが....
狭いハンガーに機体を並べているので撮影アングルが限られてしまうのが難点。
屋内展示の限界か。
残念ながら飛行不能(飛行可能にする計画があったと思うが....)
Me-163
こちらはロケット戦闘機Me-163
離陸時、車輪を切り離し、アメリカ軍の爆撃機を迎撃してからはソリで着陸する。
異物混入で爆発する過酸化水素水と腐食性のオキシフルによるロケット燃料の取扱いは細心の注意を要した。
そんな状態なので当然飛行不能。
F4U
巨大なプロペラと、それに伴う脚強度・視界確保の為の逆ガル翼が特徴的なコルセア。
狭いハンガーに効率的に飛行機をしまう為、艦上機は皆翼を折りたたんでいる。
天気が良ければ開館時間内に何機か外に出して「虫干し」する。
飛行可能機はエンジンにオイルを入れているので、オイル漏れのシミを防ぐ為、エンジン下にご覧の様にオイルパンを置いている。
P-38
ドイツ、日本の機体や、大変充実しているアメリカ海軍/海兵隊機に目が行ってしまうがアメリカ陸軍航空隊の機体もP-47,P-51,B-25など保有している。
これは飛行可能なP-38で南紀白浜の航空ショーにも出る予定だった。
飛行可能なP-38は世界中に6機しか(6機も?)残っていない。
An-2
巨大な複葉機、ソ連の兵員輸送用アントノフAn-2。
設計と発想が豪快で結構好きな機体だ。
飛行可能機でその飛びっぷりはまるで「亀の様」な遅さ。





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