Salinas International airshow
サリナス国際航空ショー


サリナス航空ショーは米国ではMig-29が過去に展示されたこと、ロック岩崎氏の師匠で世界的に有名なアクロバット飛行パイロット、ショーンタッカーのホームベースであることで有名。

周りを畑に囲まれた、典型的なアメリカの田舎の飛行場だが、航空ショーの規模は大きく、多くの人が集まる。
金曜日の夕方からナイトショーが始まり、夕方の光線状態はナカナカ良い。

土、日のショーは昼の12時頃から始まるが、残念ながら逆光で光線状態は良くない。
これらの飛行はR/W26-08沿いに行われる。
地元のショーンタッカーを始め、一流の軍・民間のデモが見られるだけに残念だ。

午後3時頃から軍のデモンストレーションチーム(毎年サンダーバーズ、ブルーエンジェルス、スノーバーズのいずれか1つ以上が来ている)が参加し、1999年からは滑走路が延長された関係でいずれのチームもベースショーが出来るようになった。
この頃には光線状態も少しは良くなるが、今度は別の問題が発生する。
軍のアクロチームだけは他のパフォーマー(軍、民問わず)とは異なるラインを基準にして飛行する。
どの滑走路にも沿っていないラインをとっている(ボーリングピン形のアンテナとタワーを結ぶ線?)ようで、方向的には34-16位になるらしい。
ブルーエンジェルスのサイン会の時に6番機パイロットに聞いた時には、滑走路の延長線だと上空を飛行出来ない施設があるので(軍のアクロチームは編隊を組む為長い直線コースが必要)、滑走路は目印に使えず、飛行コースは地上に白く長いテープを貼って目印にしているとのこと(Front Row Centerというアメリカエアショーの写真集に、この目印が判る空撮写真が掲載されている)。
結果として、ショーセンターやグランドスタンド(立体観覧席)からだとかなり遠くなってしまう。
会場左に行けば行くほど近くなるが、見物に適する場所が少なく苦労する。
ちなみに外撮りも出来るが治安面で余り安心出来る所ではなく、電線も邪魔。

日中は逆光、アクロチームはショーセンターから遠いという2重苦の為、撮影しやすいとは言えない。

殆ど全ての民間の地上展示機が、ショー終了直後から順次離陸する。滑走路(08-26)に対しては逆行ベースの斜光で、完璧ではないもののまずまず。

日本からツアーも出ているショーだが、ナイトショーと帰投以外、撮影に向いているとは言えない。内容が良いだけに残念だ。

2001年のショーは同時多発テロ事件直後という異常な事態の中、全ての飛行展示キャンセルという内容であったがCF-18がお触り放題など収穫もあった。詳細レポートはこちら。


(写真をクリックすると高画質・サイズの大きな画像が見られます)

F-16
ナイトショーで撮影した388FW 4FSのF-16Cのデモ飛行。
アフターバーナーが青空に映える。
F-15 with vapor
これもナイトショーで撮影した、大迫力の 1FW 27FS 所属F-15Cのデモ飛行。
翼の上一面にベイパーが発生し、低い夕日に輝いている。
学生の頃、流体力学の実習で風洞に翼断面模型を入れて糸がたなびくのを観察したのを思い出す。
Microjet
世界一小さなジェット機、BD-5J マイクロジェット "Freedom" (N23AP)。
小さいながら(小さいだけに)航空ショーの人気者だ。
Sean Tucker Oracle Challanger
ホームベースでの演技ということで一段と気合いが入っている様に感じたショーンタッカーのエアロバティックス。
機体はオリジナルのチャレンジャー II (N260HP)。
以前は黒塗装で電話会社をスポンサーにしていたが、最近は真っ赤な塗装でオラクル社がスポンサー。
丁度上空を旅客機が横切る。
B-25
ナイトショーで飛行するB-25J "Heavenly Body" (N8195H)。
B-25ミッチェルは、P-51ムスタング同様、非常によく見かける大戦機だ。
Skyraider
ベトナム戦争当時のミグキラーの塗装がキマッているスカイレイダー AD-4NA (Bu.126882 / NX91945 後に N91945) が、対地攻撃のデモを行う。
日中のショーでの撮影なので逆光気味。
CF-18
例年カナダ国防軍から何らかの参加がある。
1999年は410飛行隊所属の、カナダ空軍/国防軍75周年記念塗装のCF-188 (CF-18 188718) のデモ。
アメリカ機というよりはヨーロッパ機に近いセンスの良い塗装だ。
CF-188 Hornet 20th Anniversary Special Marking
カナダ国防軍CF-188導入20周年記念塗装機(CF-18 188720)。凝った塗装でセンスも良い。
前脚カバー内側には関係者のサインがあったり、スノーバーズのエンブレムが貼ってあったりする。
Corsair
アメリカの航空ショーには必ずといっていいほど第二次大戦機「ウォーバーズ」が顔を見せる。
サリナスも例外ではなく飛行展示・地上展示ともに充実している。これはコルセア FG-1D (Bu.67087 / N11Y)。
Delta Flat Opener
例年軍のアクロチームが参加している。
1997,1999,2002年はアメリカ海軍のブルーエンジェルス。
1997年は滑走路の関係でリモートショーだったが、1999年からは延長滑走路によりベースショーが実現している。
Blue Angels Pitch Up Break
2002年のショーで撮影した、ブルーエンジェルス最後の課目、ピッチアップブレイク。通常の航空ショーでは滑走路と観客席が並行なので、ピッチアップブレイクも真横から見ることになるのだが、サリナスでは観客に対し斜めなので他とは違った絵が撮れる。逆光気味なのは相変わらずツライ。
Fat Albert Takeoff at night
ナイトショーでJATO離陸を披露するブルーエンジェルスのサポート機、ファットアルバート。
以前から撮影したかったのだがミラマーあたりでは暗すぎて、2002年のサリナスでやっと成功。
フィルムはフジのプロビア、レンズはEF300mmF4LIS、マニュアルモードで1/30Sec・F4だった。
Thunderbirds 5 card loop
こちらはアメリカ空軍のアクロチーム、サンダーバーズ。
1998年の撮影(現像後に気付いたのだが、画面下に月が写っている)。
2001年にもサンダーバーズが予定されていたが同時多発テロの為中止されてしまった。
いずれのアクロチームの演技は光線状態は良いものの、距離が遠目なのが残念。
Snowbirds
カナダ国防軍のスノーバーズは1998年と2000年に参加。
1998年はサンダーバーズとの競演だったが、スノーバーズが飛んでいるのはあいにく雲が多い時。
しかし雲下でないと出せない雰囲気の写真もある。
Snowbirds dawn taxi
2000年のショーで、ナイトショーに向けタキシーするスノーバーズの5番機。
本当はもう少し早い時間にタキシーアウトする予定だったが駐車場で火事騒ぎがあり離陸が遅れた。おかげで夕日を浴びた美しい写真になった。
Snowbirds night show
スノーバーズのナイトショーは日が落ちる直前〜日が落ちた後にかけておこなわれる。手持ち撮影がツライ程に暗くなるが夕日に染まった空の色を出す為に意地でも富士フィルムのベルビア(ISO50)を使い続ける。
300mmF4開放AE(IS付)で1/60位だった。
B-25 Taxi
ノーズアートをまとったB-25J (N30801) が帰投するためエンジンをスタートする。
Executive SweetってSuiteと引っ掛けているのか?意味深だ。
最近オリーブドラブに塗りなおされた。
展示機が帰るころには大分光線状態も良くなる。
Martin 4-0-4

航空ショーを終えてマーチンの古〜い旅客機が離陸する。
機種はMartin 404 "Pacific Air Lines" (N636X)


サリナス航空ショー関連データとリンク
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例年の主な出し物
(変わる事があります)

各種軍用機デモ、戦闘機デモ、ヘリのデモ、大戦機飛行&地上展示、民間アクロ、軍アクロチーム
所在地 Salinas (California州)
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