番外編:サリナス航空ショー2001年9月16日
アメリカの航空ショーで初めて”全く飛ばない”航空ショーに行ってきた。
飛ばない理由は2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件の為。
主催者としては状況さえ許せば飛ばしたかった様ですが、VFR(有視界飛行)に対するFAAの許可が得られず。
入場料、駐車料金はタダでニューヨークの寄付のみ。
荷物検査が無かったのは意外でした。
地上展示も寂しい限りで、例年別飛行場から飛来してくる多数の大戦機がおらず、代わりにサリナス空港所在のセスナ類を引っ張り出して穴を埋めていました。
そんな中でひときわ注目を浴びていたのがフレズノから飛来した陸軍のUH-1Hと、カナダ国防軍の複座型CF-18。
特にCF-18は3機、パイロット6名(内1名はドイツ空軍の交換パイロット)が来ており、一機はコクピットを公開(複座の後席は初めて見た)していました。
飛行展示が無かったのは残念ですがNASAのブース、パイロットサイン会、各種出店やカナダのホーネットなど、それなりには楽しめました。
(2001年9月16日作成:このページの写真はタイヤを買ったらオマケでくれたデジカメで撮影しました。画質に関しては勘弁勘弁)
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「今こそアメリカ国民が団結する時、旗を揚げよう」という呼びかけによるもの。 本当にあちこちで星条旗を見かける。 旗が不足気味で、悪徳な店では値段を倍につりあげているらしい。 この車のはちゃんと「半旗」になっている。 |
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星条旗の下はカリフォルニア州旗。 このあと国歌斉唱があったが、あちこちで一緒に歌いだす人が居た。 いつもの航空ショーとは明らかに違う。 普段はバラバラな国民が一致団結を叫ぶ。 真珠湾攻撃の直後もこうだったのだろうか? イスラム教徒、アラブ系アメリカ人への風当たりが強く、嫌がらせや殺人も問題になっている。 日系人を強制収容所に隔離した頃とも変わっていないのか? |
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今回のテロ事件で軍の志願者が増えた、と言っていたが、さすがにその場で「ボク入ります」という光景はみられなかった。 |
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「ねぇ君、自衛隊、じゃなくてアメリカ空軍入らない?」ってか |
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他にクラシックカー多数が展示されてた。 |
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同時に行われるはずだった(結局中止)リノのT-6クラスレースには参加しなかったのかな? |
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カナダ国旗と共に並べられたCF-18. 空中給油ブームが伸びている。 カナダ国防空軍ではCC-130をタンカーに使用している。 この機体の注意書きは英語のみ。 |
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複座型は単座型に比べ燃料搭載スペースが少なく航続距離が短い。 |
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冷戦時代、夜間領空に忍び寄るソ連機を照らして機種、機番など確認したらしい。 胴体下のフォルスキャノピーも米海軍/海兵隊機には無い塗装。 「他に米軍とカナダの違いは」と聞いたら"Our Pilots are Better"だと。 |
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私もガキ共、じゃあ無くてお子様達に混ざってもらいました。 そうしたら、ウィングウォーカーのマージーおばさんが私の後ろに居て、カナダ空軍パイロットのサインをもらっていたのには笑った。 「リムーア航空ショーでウィングウォーク見たよ、今度日本(南紀白浜)行くの?」と聞いたら「日本は行きたいけどどうなることやら」と心配そうだった。 |
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カナダ空軍の記念塗装機はいずれもハデだ。 ただし、この機体は展示されず(残念....) |
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機体はテロの影響で移動できずKansasに置いてきぼりでSalinasでは展示されず。 「厚木でも見たよ」と言ったら「来年岩国に行くかもしれない、調整中」とのこと。 去年までは米国内電話会社のスポンサーだったが今年からはOracle社がスポンサーになり、同社は日本法人もあることから訪日が実現するのか。 日本のファンは要チェック。 |
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観客の絶対数が少ないのですぐにサインが貰えた。 |